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味な宿みゆきの杜

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北信州の大地で育まれた美味しい食材をふんだんにつかって心を込めてお作りしています。

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味な宿★みゆきの杜
大島から生口島、因島、向島
島を転々と


亀老山を後にして、島の北東側をたどる。
Googleマップでは案内された道だったが、そこは藪が生い茂る、軽トラ道だった。
県道とは名ばかりで、農作業者さえほとんど通らないのではと思われる、狭小道で、まるで沖縄の八重山群島の限界集楽に続くかのような雰囲気さえ漂う。
対向車がやってきたら、すれ違いなどまず不可能である。

そんな道を15分ほど走り、島の中心部宮窪にさしかかる。

対岸の鵜島との間に狭い瀬戸があり、潮がある程度満ちていれば、海面が川のように流れるさまがみられるのだが、あいにくこの時間帯は最干潮で、その様子をうかがい知ることができない。
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山で育った子供たちにその様子をぜひ見せてやろうと立ち寄ったが、残念ながら果たすことができなかった。


そもそも、父母が車の外に出て景色を眺めていても、子供たちは「大した場所でない」と判断すると、ただただ眠りこけているばかりである。
「連れてこられる旅」では、どうしても仕方のないことなのだが、なかなかうまくいかないものである。

大島のICで再び西瀬戸道へ合流する。
大三島の道の駅は沿線最大の規模だが、まだ朝早く営業していない。 
子供たちをある程度満足させるには、物産や食べ物、売店などで引き付ける必要がある。 代わりに多々羅大橋を渡った先の瀬戸田PAに立ち寄った。 
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ゆずかが、さっそく鬼滅の刃ご当地キーホルダーを買い求めていた。
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因島にて

つぎに向かったのは因島だった。
小説家・三浦しをんの作品では、たびたびこの島が舞台となる。

日立造船で大いに栄えた「因島市」だが、ご多分に漏れず斜陽化し尾道市と合併、今に至る。
とはいえ、現役の大型ドックはまだまだ稼働中で、住民も多い。大型店や家電製品店も立ち並ぶ、なかなかの都会といえる。

そんな島の北、因島大橋のたもとに「因島レストハウス」に向かった。
因島名物として近年とみに有名になった「はっさく大福」がお目当てである。

まだ10時にならないというのに、先客が多数おり、皆、因島大橋を見上げる窓際のカウンター席で餅をほおばっている。
私たちも負けじとほおばった。

いくつかの種類が売られていたが、なるほど、一番の名物である「はっさく大福」が一番うまかった。
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いくつか商業施設を巡って感じることだが、瀬戸内のこの一帯は、名産であるかんきつを加工したお菓子が名物として君臨しているということである。
その手法は信州のそれと全く同じだが、売り方のせいなのか何なのかは計り知れないが、どうも信州はあか抜けない。

小さな瀬戸田PAの土産物コーナーでさえ、その品ぞろえには圧倒された。
いっぽう、信州はどこに行っても小布施の栗菓子である。

言い方を換えるならば、自信をもって売れる菓子をどうしても小布施の栗菓子に頼ってしまいがちということであり、決して喜ばしいことではない。




尾道水道をゆく

因島まで来るといよいよ本土は近い。
陸地や島で挟まれた、海域の狭い場所を 「海峡」「水道」「瀬戸」と呼ぶ。
瀬戸内海でも場所によってさまざまな呼び方がなされるが、ここ尾道では「尾道水道」と呼んでいる。

尾道へは、3本ある渡船のうち、福本渡船を選択。車とヒトを載せてわずか300円足らずという運賃設定はまさに隔世の感がある。
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客室を持たない、鉄の枠組みだけで構成された両頭の「台船」がただひたすら健気に海峡を往復するその光景は、尾道の風物として、ぜひ見ておくべき遺産風景ともいえる。
そんな父の意図が果たして子供たちに伝わっただろうか。
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